きみに歌をこの手に奏でを

●まえおき

 当頁からはじまります小説は、衛澤がはじめて書いた二次創作です。題材はVOCALOID(ボーカロイド)です。
VOCALOIDというのはヤマハ株式会社が開発した音声合成技術及びその応用ソフトウェアのことです。国内ではクリプトン・フューチャー・メディア株式会社株式会社インターネットなどが、サンプリングした音声ライブラリを独自につくり、この音声合成技術VOCALOIDエンジンと組み合わせて販売しています。VOCALOIDエンジン+音声ライブラリ=歌声を合成するソフトウェアです。簡単に言うと「歌うパソコンソフト」です。これ等ソフトに自作曲やカバー曲を歌わせたり或るいは喋らせたりしている動画が、ニコニコ動画YouTubeなど動画投稿サイトに多数投稿されています。興味がおありの方はぜひ御覧ください。
 さて、VOCALOIDの中にはクリプトン・フューチャー・メディア社が販売している「KAITO」(男声)、「MEIKO」(女声) というソフトがあるのですが、この二者の歌声が衛澤は取り分け好きで好きで、好きすぎて「VOCALOIDは歌うことに特化してつくられるヒト型ロボットで、ヒトとともに生活している」という設定を拵えて彼・彼女が登場するおはなしをつくってしまったのです。
 しかし、VOCALOIDを題材に取ってはいますが、主人公はVOCALOIDではありません。 主人公は衛澤の自作人物で、冴えないおっさんです。「なーんだ」と思った方には相済みません。
 VOCALOID二次創作ではありますが、VOCALOIDを一切ご存じない人にも愉しんで頂けるよう書いたつもりです。知らないみなさんもどうかよしなに。

 

●ご注意

 当作は或る楽曲をモチーフにしています。勿論VOCALOIDを使った曲です。ニコニコ動画で聴ける曲です。作中に部分的に出てくる歌詞が、モチーフになった曲の歌詞ととてもよく似ていたりしますし、かの曲のタイトルそのものの単語も出てきますので、当該曲をご存知の方にはモチーフがどなたがおつくりになった何という曲なのかが直ぐ判ると思います。
 しかし、お判りになりましても、当該曲の作者さんへの報告や当該曲を扱っている動画へのコメントなどは、何とぞお控えください。各方面にご迷惑をお掛けしたくありません。 どうかご理解ください。
 また、作中に登場するその曲は、あくまで作中世界にのみ存在する架空の曲であり、たとえよく似ていたとしてもモチーフの曲及びその作者さんとは何ら関係がありません。ご了承ください。

 

●目次

 では、下の数字の1.から順番にお読みください。長いので(400字詰原稿用紙178枚分)、適宜休憩など取りつつ読み進めて頂ければと思います。
 VOCALOIDについて幾らかご存知のみなさまには、当作が「VOCALOID3なんてまだ影もかたちもなくて、VOCALOID(無印)についてはソフトウェアとしての寿命を考えざるを得なくなってきた頃」に構想されたものであるということを踏まえて読んで頂けますと、大変助かります。

 

●きみに歌をこの手に奏でを

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と じ る