退院第3日:ヒゲと精神科 [2009年3月20日(金)]

私にはもともと体毛に関する強い憧れと言うかこだわりというか、そういうものがありまして、ホルモン剤投与の主目的も髭や体毛が生えてくることにありました。
しかし、ホルモン剤を身体に注射するようになって暫く経ち、脛や腹に濃い体毛が生えるようになっても髭はうっすらと産毛の濃くなったのくらいにしか生えてきません。でも髭はどうしてもほしい。
そんな訳で、今回の渡航では身体の性別適合手術のほかに、髭の植毛手術を受けることをスケジュールに組み込んでいました。これもT社にアテンドをお願いしました。

 

髭で御世話になった病院はH.H.H.(Natural Hair Transport Center)。本来は頭髪の自家植毛で世界最先端の技術を誇る病院です。今回私は口髭の植毛を御願いしました。
手順は、先ず素材の毛根を採取する後頭部と、毛根を移植する口の上に「貼る」麻酔をします。「貼る」麻酔が効いたら手術室に入り、麻酔注射をします。局所麻酔です。手術を怖がって全身麻酔を望む人もいるらしいですが、全身麻酔にすると植毛した毛根の定着率が悪くなるらしいです。
そして、後頭部のドナー部分からドナーの毛根を採取します。麻酔が効いていても多少痛いのですが、採取の前にドナー部分にバイブレーターを当てて振動させて、それから採取(切除)すると痛みが随分ましになるのです。これはH.H.H.独自の技術だそうです。



ドナーの採取が終われば今度は口の上に植え込みます。このときも同じで、ちくちくと植え込む前にバイブレーターで皮膚を振動させてからちくっとやります。
痛いのは痛いのですが、麻酔をきちんと効かせてくれてさらに痛くないようにする技術を用いてくれるので、相変わらず睡眠障碍持ちで前日よく眠れていなかった私は、術中にうとうとと眠ってしまいました。それくらい痛くないです。
寝ていたためにほとんどこの手術については憶えていないし記録写真もありません。T社のこの頁の写真を見せて貰ってください。手術が終わった後の写真でドナー部分にはげが残っていますが、これは後々きちんと髪が伸びて判らなくなります。

 

髭植毛一年半後左の写真は植毛手術を受けて1年6箇月が過ぎた頃の写真です。
口髭が植毛手術を受けた髭、顎髭はホルモン投与で濃く生えるようになった髭です。もとから生えていた顎髭と比べても遜色のない自然さ、濃さの口髭で、この手術をうけてよかったなと思っています。
手術費用は日本円にして約7万円足らず。クレジットカードで支払うことができました。 勿論、現金で支払ってもOK。

 

 

この日の行程は髭の植毛だけで終わりではなく、PRARAM 9 HOSPITALへも連れて行って貰いました。私が睡眠障碍を持っていて、タイへ渡ってからというものまともに眠っていないことを、T社のY氏が気遣ってくださったのです。眠剤その他を貰うために精神科で受診します。



PRARAM 9 HOSPITALもY氏には慣れた場所のようで、受診手続きを手早くしてくれました。PRARAM 9 HOSPITALには日本語通訳がいるので、受診するときも安心です。ただ、口髭の植毛手術を終えたその足で行ったものですから唇が腫れ上がっていて、通訳氏に「ちゃんと喋れる?」と心配されてしまいました。
ここで貰った薬が望む効き目を発揮してくれた御陰で、残りのタイ生活が随分楽になりました。 次回渡航時は入院前にここで受診させて貰って薬を貰い、入院中もよく眠れるようにしたいと考えています。

 

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