最後の手術−尿道ステント設置 [2014年12月8日(月)−]

2014年の暮れ、12月8日(日)に、先の記事(5回めの狭窄と手術)で述べましたように総合病院で尿道内に尿管ステントを設置する手術を行ないました。先の4回は月曜日が手術日に当たっているので前の週の金曜日に入院して土日は尿測をして緩下剤を服んだり食事制限(日曜日の夕食以降は絶食、手術日の朝から絶食絶飲)をして、月曜日に手術という段取りでしたが、今回は手術前日の日曜日に入院、尿測はなしと簡単なものでした。私も入院・手術に慣れてしまいましたが、病院側も私という患者の扱いに慣れたのかもしれません。

 

手術は膀胱鏡を使用しての内視鏡手術で、受ける側としては前回までの手術と同じことの繰り返しです。手術室で全身麻酔が施され、眠って起きたら尿道に尿管ステントという小さな管と尿道カテーテルが入っていましたという次第です。
ただ、前回までと違うのは、術後の痛みがほとんどなかったということです。術後は膀胱鏡を用いての手術であっても会陰部に少なからず痛みがあるものだったのですが、それがなかった。もしかしたら5回も繰り返しているので慣れてしまったのかもしれません。何れにせよ、痛みがないというのは大変快適なことです。
術後4日めに尿道カテーテルを抜去、5日めに退院しました。先の手術からずっと温存していた膀胱瘻カテーテルは、もしかしたら狭窄が再発してしまうかもしれないそのときのために、そのまま温存です。

 

退院後はこれまでと同様にかかりつけ医に受診して、週に1回のペースで膀胱内洗浄をして、2週間1回のペースで膀胱瘻カテーテルを交換しました。排尿は尿道口からスムースにできるようになっていましたが、膀胱瘻には管が挿さったまま年を越すことになりました。しかし、膀胱瘻カテーテルは今回は使う機会がないまま抜去されることになります。
これまでと違い、術後の排尿は痛みも尿道の憩室(空洞部分)が尿で押し広げられるような独特の感覚もなく、楽に尿道からできるようになりましたし、痛みもほとんどないし快適に年末年始を過ごしました。

 

年が明けて2015年に入ってから、排尿時に痛みが出てきました。 尿道の、尿管ステントが収まっているであろう辺りが、尿を出すときに8割くらいの確率で痛みます。痛みがないときもあるのですが、尿道に擦過傷にしみるような痛みがあったり、かさぶたをひっぺがされるような痛みがあったりします。年が明けてからはじめての受診時にかかりつけ医にその旨伝えましたところ、「身体がステントに慣れるまで仕方がない」とのことでした。慣れたら異物感や痛みは薄れていくだろう、とのこと。

 

2015年はじめての通院日、手術日から5週間後に膀胱瘻カテーテルを抜去しました。昨年5月以来の、身体から管が出ていない状態です。
膀胱瘻というのは恥骨から3cm上辺りに、身体の外側から膀胱まで開けた穴です。カテーテルが挿せるように3mm前後の大きさの穴を開けるのですが、カテーテルを抜去した後は、自然に塞がるまで放ったらかしです。カテーテルが挿さっていた部分に ガーゼを当てるだけで、そのガーゼも「尿が洩れてくるといけないから」当てるのであって、傷の保護ではありません。それが、何もしなくても1週間ほどもすれば塞がるのです。人間の身体ってよくできているものです。

 

カテーテル抜去から2週間後、改めて膀胱瘻痕をかかりつけ医に診て貰ったところ、少しだけ化膿しているようなので薬を塗っておくようにとゲンタシン軟膏を処方されました。毎日1回塗布するようにとのことです。
また、術後は炎症止めにソランタールを1日3回、化膿止めにバクタ配合錠を1日1回服むように処方されて、現在のところ2015年2月6日(金)の分までそれ等の薬を貰っています。身体が順調に回復すれば、服薬もいま手許にある薬を服みきったらお終いでしょう。
ようやく尿道の不具合から自由になれるときが来ました。ステント万歳。
SRS(性別適合手術)の後、尿道狭窄を起こしてしまった場合は、医師と相談して尿管ステントの設置を提案してみるのも一つの道であるようです。

 

それから。
タイからの帰国直後に狭窄と同時期に起こった排尿障碍、尿洩れも随分改善されました。症状が出はじめた頃は「尿意が来た」と思った途端に尿が「込み上げてきて」、堪えようとぎゅっと尿道を「締めて」みてもその場で膀胱にあるだけの尿が出てしまうという状態だったのですが、 2014年11月辺りからだったでしょうか、尿意のインターバルが少しずつ長くなってきていて、「うっすらとした」尿意なら少しは堪えることができるようになりました。「おしっこしたい、かな?」くらいの尿意のときにトイレに行っておけば、「尿意が突然来てその場で失禁」ということはなくなっています。
その症状の改善とともに、1年ほど使用を続けていた大人用紙おむつや尿取りパッドを使用しなくても生活できるくらいになりました。長時間の外出時などはまだ少し不安が残るので念のために大人用紙おむつをはいて出掛けますが、それ以外は普通の下着で生活しています。
こうして見ると、切迫性尿失禁のようなこの症状も、尿道の炎症や狭窄のせいで起こっていたもののようです。

 

1年半ほど悩まされた排尿障碍の治療も、概ね終わりました。また何らかの障碍が起きない限りは、手術についての記事を書くのはこれでお終いです。読みものとしてここまでお付き合いくだすったみなさまには有難うございました。おかげさまで衛澤は元気です。
これが2015年1月30日(金)現在の状況です。


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